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 第1期:パイロット期間を振り返り!

2023年2月にパイロット期間として第1期をスタートさせたおうちSEM SQUARES(OSS)は、おかげさまで8月20日から本格的なスタートを切ることができました。スタッフ一同、身が引き締まる思いです。
ここで、OSSの学びや取り組みについて、パイロット期間に参加してくださった生徒さん、保護者の方の声をとおして振り返ってみたいと思います。

目次

OSSの学び

OSSでは、パイロット期間から、生徒一人ひとりの「好き」をベースにした探究活動に伴走しています。
講師は「教える」ことはせず、対話やアクティビティを通して生徒の「好き」や強みを探り、引き出し、ときにアドバイスしたり、導いたり、サポートしたり、奨励したりします。
講師が何らかの強みや専門性を持っている場合、それを「教える」こともありますが、もともとOSS講師の役目は「教える」ことではありません。博識な面を持つ生徒とのやりとりのなかで、その生徒の良さや学びに必要なモノを見極め、それを生徒本人や家族と一緒に伸ばしていくのがOSS講師の役目です。

「おうち」のサポートもOSSでの学びでは重要です。週に1~2時間のレッスンだけでは、生徒の「好き」に対する情熱や探究心を満たすサポートはできません。
おうちSEM SQUARESで導入している「家庭で実践できるSEM(=おうちSEM)」は、「おうち」がキーワードです。
OSSでは、生徒と講師と「おうち」とで、その生徒ならではの学びを実現していきます。

コミュニティを活かして

OSSでは、生徒が気軽に集まれたり、作品や情報などをシェアできたりする交流の場として、メタバース空間メタライフを利用しています。
24時間いつでも自由に出入りできますが、「こんばんはの会」「こんにちはの会」というホームルームの日も設けて、誰もが入りやすいコミュニティを目指しています。
このコミュニティは生徒からも好評です。こんな声をいただきました。

レッスン以外にもメタライフのホームルームが開催されるので、週に何回かコミュニケーションがとれる時間があり生活や気持ちの張り合いにもなっています。

メタライフでお友達と話すのもとっても楽しいようです。不登校の娘には学校という場がないので、フラッと誰かに会うことができるのが嬉しいのかもしれません。この間寝言で”すごい!すごい!すごーーい!”と言っていたので、なんの夢をみていたかきいたら、SEMのお友達がすごいサイト作ってた、と言っていました

先日は、生徒たちが初のゲリラライブを行いました。LIVE会場や握手会会場までこっそり準備していたのです!ホームルームの後のサプライズで、大盛況でした。
メタバースという新しい技術を使っていますが、いくら新しい技術が搭載された「ハコモノ」を用意したところで、その「場」の作り手が生きていなければ、「場」は「居場所」にはなりません。
メタバース空間の中でも、知恵を出し、創意工夫をし、自分ではない相手がいることを意識しながら「楽しいこと」を考える、そんな人間っぽい営みが実現できているのは、生徒さんたちがそれぞれの持ち味を生かしながら、場の主人公として動いてくれているからだと思います。

おうちの方からの声で振り返る

パイロット期間を終えたあと、受講してくださったご家庭にアンケートを実施しました。
「習い事は苦手で、できるものがあまりないのですが、やってみて本人が嫌がりません。興味を深めたり世界を広げたりしてほしい」
「継続したいという子どもの強い希望と、フィードバック、ワークともに素晴らしく、次期にさらに期待がもてるため、次期の受講を希望」
といった嬉しい「おうちの声」をいただきました。
みなさん、ブログへの掲載に快く協力してくださいましたので、「おうちの声」を詳しくご紹介します。(原則、原文ママ)

あちこち話題が飛ぶ多弁な娘の話にじっくり耳を傾け、共感し、賞賛してくださった先生。娘は先生に話を聞いていただくのを毎週とても楽しみにしていました。
娘の興味関心を広げる話題を提案くださり、3ヶ月という短い期間でしたが楽しく探究学習を進めることができました。
「こんな一面もあるのかー」と親子で嬉しい発見ができた期間でもありました。自己認知が進み、本人の自信にも繋がっていると感じます。
来期からも、良い意味で調子に乗らせてもらい娘の可能性を広げていきたいです。
おうちSEMのように、一人一人最適な学びがうけられる「学びの多様性」が広がっていくことを願っています。

5ヶ月間ありがとうございました。 貴重な機会に参加できて嬉しいです。
娘はとても楽しい時間を過ごしていたようです。学びも、参加当初全く予想していなかった点字を学びましたが、楽しそうに毎週参加していたのでびっくりしました。
そこから、ずっと拒否反応を示していたローマ字を学び始めたり、お友達の学びに関心したり、成長したなと感じています。
発表も今まで全然したことがないですが、娘にあった方法で出来ると聞いて安心できているようです。
安心と自尊心が柱だと、通っているLDっ子のための学習室でも言われるのですが、そこがしっかりしていると子ども本来の良さが本当に出てくるんだな、と、みていて驚きました。
通級でも学習室でもみてもらえるのは嬉しいのですが、やはり苦手のフォローがメインで、やらされ仕事ではなく、娘自身がやりたいと思う、娘の生きていくための糧になるような学びは少ないと感じていたのですが、今回の学習はしっかり身についているなと思います。感動です。
人の話は聞くのがしんどい、自分が話したい、待つのは面倒くさい、と言うので、最初の体験の後、個人レッスンが良いと希望したところ、受けていただきありがたかったです。
それでもこんばんはの会に参加している子の自己紹介もしっかりきいて「参考にしようかな」などとおもっているみたいです。 次もぜひ継続させていただけたらと思います。

3ヶ月レッスンしていただき、息子の居場所の1つの様に感じています。
普段生活している中では出会うことのない刺激があり、先生のフィードバックからもユニークなアイディアが涌き出ている(!?)のを感じ、私も毎回すごく楽しみにしてます。
すぐに「これ!」といったものは見つからないかも知れませんが、世界が広がることは間違いないので出来る限り続けていきたいと考えています。

本人がとても楽しんでいて、とても自然に力をつけていっているのがわかります。
先生や他の受講生と触れあっているときに、両親ともに、娘が「こんなに生き生きしているのを見たことがない。」「こんなふうに自分から積極的に関わっていく姿を見たことがない。」と感じました。
また、よろしくお願いいたします。

始めは人とのコミュニケーションを絶やさないために、そして定期的にレッスンを受けるという習慣をつけるために参加しました。
タイプ3のレッスンやメタライフでの交流が出来るようになって、彼の生活、心の状態が大きく変わりました。
学校に行かない生活、みんなとは違う道、みんなとは違う勉強方法を選択して毎日を過ごしているということは、彼にとってはいい方法である反面、孤独と不安との葛藤の日々です。眠れない日、外に出られない日もありました。
そんな彼も、SEMを通し好きなことを探究していく仲間と出会えて、コミュニケーションできることで満たされ、自信が生まれ、大きく生活が変わりました。
つい先日まで、誰にも会いたくない、家を出たくないという状態だったのに、展示会を開催するために、知り合いから情報をもらって自分で調べたり、一人でコミュニティーセンターに行ってきたりしました。
電車に乗って展示スペースを見学に行き、開催中の展示会を観たり、館長さんに自分で質問をしたりすることにも挑戦しました。
職員の方に、自分のしたいことを説明し、皆さんにも歓迎されて応援してもらい、展示もどうやら可能だという話で、「一行動すると十拓かれるね・・・」と話しました。親子、嬉しい気持ちで帰ってきました。
夜は一緒に歩くようにしているのですが、必要な写真を撮ったり、やりたいことのイメージ、情報を話し合ったりする時間としています。
今は広い心で、寄り添い、経験を与え、彼の表現活動を長い目で見守れたらいいなと思っています。

このように評価していただけたことが心から嬉しく、私たちOSSスタッフの励みや意欲につながっています。

出来事から振り返る

パイロット期間は、実際、生徒、ご家庭、スタッフのみなと共に、息をつく間もなく駆け抜けた5か月間でした。

【1月】
・OSSの説明会実施
【2月】
・探究コーススタート
【3月】
・初めての対面イベント「カンタン工作会」@ 横浜 開催

・サマーキャンプ下見のため鳥取県智頭町へ

【4月】
・作文教室スタート


【5月】
・基礎学習コーススタート
・セロハンテープ工作ワークショップ @ 川崎 開催

保護者の集い おしゃべりランチ会 @ 横浜 開催

5月の保護者会

おうちSEMのType1イベント ノリタケの森@名古屋 開催

【6月】
OSSの発表会「おうちSEM EXPO」@ メタライフ 開催

おうちSEM EXPOの1コマ
生徒さん以外に一般の方も参加

【7月】
サマーキャンプ@タルマーリー 開催

これから

パイロット期間で得た知見や改良点をふまえながら、第2期も、とにかく楽しく「おうちSEM」していきます。
おもしろそう!楽しそう!詳しく話を聞きたいな、やってみたいなと思われた方はこちらの「説明動画・資料」をご覧いただき、体験にお申し込みください🎵
→説明用資料

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