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*開催レポート* かんなくずワークショップ

2024年8月4(日)に、「かんなくずと出逢うワークショップ」を開催しました。
ちなみにご案内ページはこんな感じでした!↓

今回のかんなくずワークショップは、おうちSEM SQUARES(OSS)の運営団体である「日本スクールワイド・エンリッチメント・モデル協会」の法人化記念。
外部講師に、木り絵作家の小河原いづみさんをお迎えし、さらに、Maiさんこと村松麻衣さんも参加してくださるというスペシャルイベントでした。
Maiさんのおかげもあり、すぐに満席となる人気ぶりで、大盛況での開催となりました。
今回は、OSSの会員ではないご家庭も多数参加してくださり、嬉しい限りです。
かんなくずワークショップでの探究は”本物”に触れる、「SEMのETMタイプ1拡充体験」
SEMのスペシャリスト知久麻衣が監修する、「ただ体験するだけ」に留まらない、学びをつなぐ活動です。
このレポートでは、さまざまな「出逢い」の場になったワークショップの様子をお伝えします!

目次

準備

今回のイベントは、かんなくず温泉♨️ がメインです。
広い会場、総勢60名の参加者に、日常とはちょっと違う空間を味わってもらうべく、大量のかんなくずを運ぶことから始めました。
かんなくずは、講師の小河原さんが、前日までに新木場の職人さんのところから、川崎市中原区まで運んでくださっていましたが、その量、90Lのポリ袋、14個分!

これらのかんなくずを、当日の朝、参加者のお父さまが車で会場となる「とどろきアリーナ」まで運んでくださいました。
もう、本当に感謝です。

とどろきアリーナは等々力緑地内にあります。
等々力緑地では、川崎フロンターレのサッカーの試合や、川崎ブレイブサンダースのバスケの試合が行われたり、中原区のお祭りなどのイベントが行われたりもしています。
今回の会場は、とどろきアリーナの「研修室」。係の方や受付の方がとても親切に対応してくださいました。

講師の小河原さん、Maiさんとも合流して、早速設営開始。
作品を飾る「吊るし台」を組み立てたり、雰囲気良く机に作品を飾ったりして、会場作りを進めていきます。

のれんで雰囲気を出します
小河原さんの大型作品
小作品やリースも
かんなくずの織物も
木り絵の雨ニモマケズ
三層になっている作品も

そして、そして、メインのかんなくず温泉♨️づくりへ!
大量のかんなくずを、フロアいっぱいに広げると、ヒノキの香りが部屋中に広がりました。
みなさんよりひと足早く入り心地を確かめました。
手を広げたMaiさんの様子から、「温泉」の大きさが分かっていただけるのでは、と思います。

Maiさんとかんなくず温泉

ワークショップ開始

そうこうするうちに、参加者のみなさまが続々と集まってきてくださいました。
みなさん、香りに驚いたり、Maiさんに会えたことに感激したりなど、気持ちが高揚。
子どもたちは、もう、早くかんなくず温泉♨️に入ってみたくてうずうず!
入っていいよーというと、飛び込んでいく様子もありました。

全員が集まったところで、講師の小河原さんから、「木り絵ってなに?」と題したミニレクチャーがありました。

小河原さんの説明に、真剣に耳を傾ける子どもたちと保護者のみなさま。
小河原さんは、

「もったいない」という思いを形に
売っていない材料
人とつながってはじめてできあがる


が、他にはない新しいものを生み出した、と語ってくださいました。
説明の後の質疑応答では、早速この “もったいない” についての質問が寄せられました。
「なぜ、”もったいない”は生まれるのか」
「”もったいない”が起こらない方法はないのか」
「そもそも、”もったいない”、ってなんだろう・・・?」

かんなくずの魅力を知った後、いよいよ、本格的にかんなくず温泉♨️で遊びます。
まずは自由に、かんなくずと戯れました。
最初はこわごわだったお子さんの表情も次第にやわらぎ、リラックスして遊ぶ様子がありました。
盛り上がっている様子をお見せできなくて残念!
お母さん、お父さんの頭の上にかぶせたり、仲良く並んで寝湯のように寝転んだり、体に巻き付けてみたり、それぞれの発想で思いっきり遊んでいました。

次は、このかんなくずを使った作品作りです。
小河原さんが、作り方、扱い方を教えてくれました。
作りやすいのはリース。
かんなくずをドーナツ状に巻いていき、形を整えます。
かんなくずは、紙のように薄いですが、とても丈夫。そして、手が切れたりしない、という特徴があり、気負わずに作品作りに使えます。
また、あまり手先が器用でない人でも扱いやすいのも良い点とのこと。
小河原さんが開催するワークショップには、小さいお子さん、体の不自由な方、ご高齢の方まで、いろいろな方が参加されるそうです。かんなくずアートは、ユニバーサルデザインと言えると思いました。
そして、香りはもちろん、さらさらとした音にもまた癒されます。
まさに、多感覚でインプット、アウトプットできるアート体験となりました。

小河原さんが、事前に「きっと、お子さんたち、思いもよらないものをつくりますよ!」と言ってくださっていたとおり、リースのみならず、ブーケや鳥の巣、かんなくずを割いて彼岸花、帯、藁人形、カブトムシ、ボールなどなど、本当にいろいろな作品が出来上がりました。
みなさんが作った作品の一部を、スライドショー動画でご紹介します!(注:音楽あり)

作品や、「おみやげ」のかんなくずは、♨️マークの袋につめました。
その後はみんなでお掃除。
これもまた楽しいひと時だったようで、みなで競うようにかんなくずを集め、袋に入れ、ほうきで掃きました。
掃除機も大人気で、代わりばんこにかけました。

大盛り上がりのかんなくずワークショップは終了〜。
保護者のみなさまが撤収もお手伝いくださったので、大変助かりました。ありがとうございました。

交流会スタート

かんなくずワークショップの後は、時間の許す限りの自由時間!
子どもたちは、紙飛行機を折ったり、消しゴムはんこで遊んだり、紙風船に興じたり・・・
カードゲームで遊ぶ姿もありました。
あんまり仲が良いので、前からのお友だちなのかな?と思ったら、今日初めて会ったとのこと!
すっかり意気投合したようです。嬉しい。

保護者のみなさんは、Maiさんに相談をしたり、Maiさんが新しくオープンされた「Lagoon」について質問されたりもしていました。
OSSのことを興味深く聞いてくださる方もいらっしゃいましたし、学校での過ごし方について相談くださる方もいらっしゃいました。
保護者同士でのおしゃべりタイムにもなっていたようで、いい交流の場になっていたなら嬉しいなと思いました。

楽しいひとときは終わり。
「帰りたくない〜」という声もあちこちから聞こえるなか、みなで帰途につきました。

リフレクションとみなさまからのご感想

SEMのイベントは、やって終わり、参加して終わり、というわけではありません。
後日、「SEM的リフレクションの手引き」をみなさまにお送りし、体験を学びにつなげるプロセスについてご案内しました。
押しつけではなく、子どもたち自身の気持ちや思いに寄り添いながら、学びの芽を見つけます。
「SEMのETMタイプ1拡充体験」とは、子どもたちの学びを、そして、世界を広げる体験活動です。
何かを好きになる、興味を持つ、そして探究するのに、子どもが今知っている世界だけでは、そのきっかけをつかむことは難しいです。
子どもたちのワクワクが増える、そんな「出逢い」になっていたらと願います。

最後にみなさんからいただいた感想をご紹介します。

最初は表情の硬かった娘がかんなくず温泉に入ると笑顔になり、その後のリース作りの時間も楽しめたようです。
偶然、オンライン上でやり取りしたことがあるお友達を見つけ、自ら話しかけに行き、意気投合。その後の自由遊びの時間は心底楽しそうに過ごしていました。
今回のイベント参加をきっかけに対面で友達と遊ぶ楽しさを感じて、次につながることを願っています。

かんなくずの素敵な作品に触れたり、かんなくず温泉で思い切りはしゃいだり、親子で作品作りに挑戦したりと子供達も楽しそうでした。
紙飛行機を思い切り飛ばして遊んだのもとても楽しそうでした。
他のご家族と直接触れ合うことは少なかったのですが、雰囲気が良くて居心地が良かったです。

(リフレクション的やりとりから)
・手触り 紙っぽかったけど、作っているときは縦に破れてしまうので、ビニール紐っぽいなと思った。
・香り さわり心地は紙なのにちゃんと木の香りがした。最初は嗅ぎ慣れない臭いだったけど、慣れてきたら良い香りだなと思った。 
・先生の作品は凄かった。体験でやってみて、ひっ絡まったりして結構ストレスかかったけど、そういう中でも先生の作る作品が出来るんだなぁとすごいと思った。
・藁人形を作るのは楽しかった。五寸釘とハンマーも作った!
・お友だちが、裂いたかんなくずで編んでいたのがすごいと思った。
・オンラインで会っている友だちに会えて、友だちが現実に「いること」を実感した(笑)
・「もったいないもの」で、使っているもの  段ボールが主流だね。他にもアルミ缶や発泡スチロール、牛乳パックも廃材として良く使われていると思う。 僕は段ボールでよく作っている。

かんなくずの香りと、子供達の笑い声に包まれとても楽しい時間を過ごすことができました。
かんなぐずに飛び込む、着る、電車ごっこをする、しっぽとりゲーム、などなど、次から次へと遊びが展開していくのが興味深かったです。
初めのうちは緊張していた娘ですが、同世代のお友達と一緒に遊ぶことができ、帰る頃には絶好調、まだ帰りたくないーと話していました。
また、紙飛行機やスタンプもとても楽しかったです。すごく飛びました!
また機会があれば参加したいと思います。
ありがとうございました!
追伸:おみやげに持ち帰ったかんなくずで、レジンアクセサリーを作りました。他にも何かに使えないか考え中です。

この度はありがとうございました。小4の息子と参加しました。息子に感想を聞いてみたところ、次のような言葉が返ってきました。
「めっちゃくっちゃ楽しかった!今度は何を作ろう。来年もやるんじゃない?絶対行きたい!かんなくずで作品を作ったのが楽しかった。初めはリースを作って、その後に小さなお花とつぼみを作って、誰かが作って放ってあった花束を拾ってきて、お母さんがつくった花束も組み合わせて、(最終的には)リースをかごにして(フラワーバスケットを)つくれた!」
かんなくずは砂や粘土のように自在に姿をかえるため、想像力でどんなものでもつくれるところがとても良かったです。作品を先生やスタッフさんに見せたら、たくさんほめてもらえてそれも嬉しかったようです。また、気の合うお友達とも出会えて、交流会の間にカードゲームで遊べたのもとても楽しかったと言っていました。

かんなくずが新しい世界で、自由に好きなように体感したり、作ってみたり、楽しい時間でした。
刺激をもらえると不思議と気持ちも上向きになります。お母さんがたとも話せて、元気をもらえる時間でした。

とても面白い材質だと思います。
作者本人の制作意欲が「勿体無い」という事からあれだけの作品を生み出せることが凄まじいと思いました。
もちろん普段の感覚や様々な刺激を元に制作を行っていると思いますが、やはり根幹や始めは勿体なさなのが自分にはない、ある意味純粋な創造なんだと感じます。

五感で感じ、創造するアート空間、最高に楽しかったです✨また是非お世話になりたいです。どうもありがとうございました!

普段触れたことのないものに触れることでき、感覚をフルに使って遊ぶことできました。お部屋いっぱいのかんなくずはとてもダイナミックで子どもはもちろん大人もわくわくしました。
家に帰ってからも、子どもは頂いたかんなくずを段ボールにいれてかんなくず温泉を再現してました。

また、かんなくずをツールに子ども同士が交流する機会となり、子どももとても楽しんでいました。
本当に楽しそうで、帰るよ〜の声かけをするのもためらうくらい(笑)
また、みなさんに会える機会があれば嬉しいです。

貴重な体験をさせていただきありがとうございました!

かんなくず温泉に入ったり、かんなくずリースを作ったりして、すごく楽しかったです。自由に作ってもいい時間もあったので、わたしはブーケを作りました。
またこのイベントがあったら行きたいなぁと思いました。

とても楽しかったみたいです。自由研究の一環で毎日絵日記を書いているのですが、昨日のことは3ページも書いてました!
リースやブーケもパパとの共同作品とのことで玄関に飾っています。

たっぷりの時間の中、五感と想像力をフル活用してクリエイティブな時間を過ごせました!埼玉でもやってほしいです!

建物を建てる時にでる、かんなくずからアートを生み出すことを考えたのは、すごい発想だと思いました。
薄いかんなくずを仕上げた大工さんの技術と、アーティストの小河原さんの技術で、繊細な作品が出来上がっているのがすごいと思いました。

ご感想だけでなく、改善点へのご意見や、また、開催場所へのご要望もいただきました。
ありがたく頂戴し、今後に活かしたいと思います。

最後に…
今回のスペシャルイベントは、講師の小河原さん始め、Maiさんこと村松麻衣さん、そして参加のみなさまのご協力のおかげで大成功しました。
小河原さんは、とにかく、子どもたちの自由な発想を大事にしていらして、型を作らない、型にはめないその姿勢に学ぶことが多かったです。
Maiさんは、子どもたちにも保護者のみなさんにも大人気で、その人柄のあたたかさと誠実さを改めて感じました。
そして、初めて開催したこの大がかりなイベントが成功裡に終わったのは、参加してくださったお子さん方が、こちらの思いを受け取りそして投げ返してくれ、保護者のみなさんが、わが子だけではなくすべての子どもたちに、やわらかい眼差しをかけてくださったおかげだと思います。

みなさま、ありがとうございました!
またの機会に!!

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